■遠藤は結果を出し続けなければいけない
このように監督が外国人に対して理解のある人間であることを踏まえると、怪我が治れば遠藤に再びチャンスは巡ってくるだろう。
何より遠藤は結果を出し続ける必要があるのだ。契約は複数年ではなく、2021年6月30日までの1年間のレンタルで、買い取りオプションが付いているとのこと。ということは、“武者修行”の意味合いがある期限付き移籍ではないということだ。
例えば、レアル・マドリードからビジャレアルに貸し出された久保建英の契約には、買い取りオプションは付いていないとのことだが、それはあくまで試合に出て経験を積むためのレンタル移籍だからだろう。
つまり、遠藤が来期以降もブンデスリーガでプレーし続けるには、1年という短い時間の中で結果を出して契約を勝ち取る必要があるのだ。そういった意味では、ビーレフェルト戦での“初ゴール”は、希望をつなぐゴールだったと言えるだろう。再び負傷離脱するにしても、何もできずにピッチを退くのと、何がしか爪痕を残すのとでは、監督の心証がまるで違う。
怪我が癒えれば、フィッシャー監督は再び遠藤を起用するはず。住み慣れた土地を離れ、異国の地を踏んだ日本人アタッカーの挑戦は続くだろう。