元横浜Fマリノス・遠藤渓太、ブンデスリーガ明暗!「3分の初ゴールと20分の負傷退場」の画像
遠藤渓太(ウニオン・ベルリン) 写真:アフロ

 希望をつなぐ“初ゴール”だった。11月7日に行われたブンデスリーガ第7節、1.FCウニオン・ベルリン対アレマニア・ビーレフェルト戦。

 今夏、横浜F・マリノスからレンタルで加入した遠藤渓太は、このビーレフェルト戦で初先発する。すると3分、早速結果を出す。マックス・クルーゼが右サイドのシェラルド・ベッカーにボールを送ったタイミングで、同時に遠藤も左サイドを裏に抜け出す。するするとゴールに正面に入ってきた新参の日本人アタッカーは、元U-21オランダ代表MFの折り返しを冷静に決める。遠藤にとって記念すべきブンデス“初ゴール”だ。

 残念ながら、遠藤はハムストリングを痛めて20分にピッチを退くことになったが、その短い時間の中でも、順調にチームに馴染んでいる様子が伺えた。2分には敵対する堂安律が足に当てたボールを拾うと、ペナルティエリアの手前から積極的にシュート。また、守備時の連動性もスムーズで、チーム戦術の理解も深まっているようである。

 開幕前、フィッシャー監督は地元紙に対して遠藤のことを「スピードと創造性に優れたテクニカルな選手」と評していたが、その期待に応える20分間だったと言えるだろう。負傷でピッチを退くことになったが、印象は決して悪くないはずだ。54歳のスイス人指揮官は、異なる文化圏からやってきた日本人選手の適応には時間が掛かるとも考えているという。

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