2004年に仙台に加入して以来、その背中は常に仙台を引っ張ってきた。梁のJリーグ初出場は同年4月の鳥栖戦で、いきなりスルーパスを通すなど存在感を発揮。以降、J1・J2入れ替え戦、J1昇格、J1準優勝、ACL出場など、クラブが経験した苦楽の中心に常に「背番号10」があった。仙台以外のユニフォームを着用してユアスタを歩くその姿に、不覚にも号泣してしまった。“黄金のバンディエラ”だった選手のこの光景は、多くのサポーターの心を揺さぶったはずだ。
その梁が帰還した試合で、仙台は17戦未勝利となったばかりか、サポーターによるバス囲みまで招く事態に陥ってしまった。仙台のプライドを懸け、そして梁に限らずこれまでクラブに尽くしてきた多くの人のために、チームとサポーターが一丸となって、この試練を乗り越えなければいけない。