また、クラブと選手の契約が1月3日以前に切れる可能性も否定できない。コロナ禍で日程が延期された昨季の欧州チャンピオンズリーグでも、この問題によって本来は主力だった選手が出場しないケースがあった。

 日程、開催場所、選手の契約……直面しているだけでも3つの課題を克服して日程を決めなければならない。FC東京の大金直樹社長が「確定していることはない」と話す通り、現時点ではすべてが不確定だ。さらに、柏にとってはさらなる感染拡大を防ぐことが優先されると同時に、疲労が蓄積する終盤にさらなる過密日程で、コンディションの心配も出てくる。

 昨年のルヴァンカップ決勝で見せた川崎と札幌の試合は、歴史に残る名試合で、PK戦の最後の最後までどちらが勝ってもおかしくない、手に汗を握る試合だった。その興奮を今年も味わいたい、という期待もあるものの、調整や開催に際し、チームだけでなくリーグや関係者の負担も相当なものになる。善処を期待したい。

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