■香川レベルの結果に期待したい

 プレシーズン中にはアディ・ヒュッター監督も「我々は彼が留まるように出来る限りのことをしている」と契約の延長を熱望。フランクフルトの中で、サイドで1人で2枚剥がせるユネスのような選手が他にいないように、トップ下で創造性を発揮できる選手も鎌田しかいない。その特異性で、ブンデスの中堅クラブで地位を確立したと言えそうだ。

 もっとも、同時にヒュッター監督は「さらに成長するために、少なくとももう1シーズンはここでプレーすることを勧める」とも述べている。オーストリア人監督によれば、鎌田にはまだまだ「成長」の余地がある。そして将来的には、フランクフルトからのさらなるステップアップも可能なのだという。

 そこで、香川真司がブンデスで残した数字を塗り替えることを期待するのは、突拍子もないことだろうか。かつて日本人ブームを引き起こしたMFがボルシア・ドルトムントに在籍していた時に、最もゴールとアシストを記録したのは11/12シーズン。マンチェスター・ユナイテッドに旅立つ直前、13ゴール12アシストの結果を残した。

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