「名勝負」という言葉からは人それぞれが様々なものを想像する。大体は、『1970年のメキシコW杯 イタリアvs西ドイツ』のように特定の1試合だったり、『ジョゼ・モウリーニョのチェルシーvsバルセロナ』のように少し長い区切り方をしたりと、チームvsチームを思い浮かべる。
しかし、『ロイ・キーンvsパトリック・ヴィエラ』のように2人の激しいマッチアップが挙がる場合もある。ライバルではあるが、『ペレvsマラドーナ』や『クリスティアーノ・ロナウドvsリオネル・メッシ』とは異なり、直接のマッチアップで試合全体の主導権を争う関係性だ。Jリーグでは『中山雅史vs秋田豊』『遠藤保仁vs小笠原満男』などがある。
三笘薫と中村帆高。筑波大学vs明治大学でぶつかり合い、選抜チームでは共に戦った2人は、プロの世界に入って多摩川クラシコでマッチアップすることになった。
10月7日のルヴァン杯準決勝では中村に軍配が上がっていた。その試合で長谷川健太監督は「特殊な能力を持つ選手には特殊な能力を持つ選手で」と、ハッキリとvs三笘として中村を起用した。