ベンゼマ、フィルミーノ、ラウタロ…現代ストライカーの役割と「最恐ハッカー」ハーランドの画像
アーリング・ハーランド(ボルシア・ドルトムント) 写真:AFP/アフロ

 9番の選手のようにゴールを奪ってくれる。だがベンゼマは9番以上の存在だ。

 これはジネディーヌ・ジダン監督の言葉だ。レアル・マドリー指揮官は、これまで幾度となくカリム・ベンゼマを称賛してきた。

■現代フットボールの傾向

 9番以上の選手の出現-ー。それは現代フットボールの特徴のトレンドに依存する。一昔前のように、ゴール前にスペースは存在しない。ゆえに、クリスティアン・ヴィエリ、ヤン・コラーのようなCFは求められていない。

 ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール)やベンゼマのようにゲームメイクできる選手、あるいはマウロ・イカルディパリ・サンジェルマン)やラウタロ・マルティネス(インテル)のように献身性とスペースメイクの上手さに長けた選手が、最前線に配置されるようになった。

 あるいは、ゴールスコアラーはサイドに置かれる傾向がある。ティモ・ヴェルナー(チェルシー)、キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)、ピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル)、彼らはウィンガーからフィニッシャーに化けて得点を量産してきた。

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