川崎フロンターレからは、家長昭博大島僚太三笘薫山根視来

 ことしのJリーグは4カ月間もの中断による過密日程。ACL出場チームは十数連戦も当たり前というひどい状態になっているが、試合内容は良いものが多い。Jリーグが始まったころには基本的に週2試合で、選手たちはよれよれになりながら気持ちひとつでプレーをしていた。互いにそういう状態だったから熱戦は続いたが、プレー内容は節を重ねるごとに落ちていった。だがトレーニング方法や選手の体調管理システムの改善、そして何より多くのチームがあるレベル以上の選手層をもつに十分な選手が育ってきたことで、連戦でも質が落ちなくなったのだ。そのなかで、「誰が今回の日本代表にはいってもおかしくなかったか」を考えてみた。

 まずはJリーグでかつてない独走態勢を築いている川崎フロンターレの選手たちを見なければならないだろう。23試合を消化した時点で10連勝が2回の20勝2分け1敗。総得点65も総失点20も首位で、勝ち点62は、すでに「優勝ライン」と言っていい。18クラブ制のJリーグの最多勝ち点記録は74だが、このままでいけばシーズンの総勝ち点は91~92というとんでもないものになってしまう。後藤健生さんでなくても、「川崎を主体に足りないポジションを補強して日本代表をつくれば」と言いたくなる。

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