ニッパツのファンに、最も大きなため息をつかせたのは、後半開始早々の49分だ。左コーナーキックのボールがこぼれたところを、横浜の選手よりDF森下龍矢が素早く反応して奪うや、細かく反転してゴールネットに豪快に突き刺した。森下は、前節・FC東京戦では、右サイドバックの位置から前線まで駆け上がり、相手ディフェンダーに臆することなく勝負して豪快に突き刺してゴールを決めていた。2戦連続で、思い切りのいいゴールを決めて見せた。

 敵将であるアンジェ・ポテスコグルー監督は「自分たちのサッカーという部分ができていなかった」と嘆けば、金明輝監督は「アウェイで勝点1をしっかりと取れたこと、選手たちがハードワークしてくれたことを誇らしく思います」と胸を張った。

 リードを守れなかったのは課題だが、この過密日程では仕方のない部分もある。アウェイで前向きなプレーを見せたことのほうが収穫だ。

 鳥栖は、次節の広島戦もアウェイでの戦いとなる。ニッパツ同様に、エディオンスタジアム広島も紫の溜息で満たすつもりだ。

PHOTO GALLERY ■【画像】横浜Mと引き分けた鳥栖イレブンの写真全15枚■
  1. 1
  2. 2
  3. 3