7連勝中の鹿島を止めたのは、大分だった!
ザーゴ監督率いる好調な鹿島のホームに乗り込んだ一戦は、前半、完全なワンサイドゲームだった。鹿島が大分陣内に攻め入り、大分は鹿島陣内でほとんどプレーさせてもらうことができなかった。それでも、粘り強く守ってスコアレスで前半を終える。
最初の45分を耐えたことで、大分に運が回ってきた。鹿島はFWエヴェラウドを前半のみで交代させたこともあり、攻撃が停滞。しかも、固定したメンバーで戦ってきた疲労があったのか、セカンドボールを大分が回収しては、つないで鹿島陣内に侵入していった。
そして57分、MF田中達也のシュートのこぼれ球を、MF小塚和季が思い切りシュート。すると、ボールは鹿島DF永戸勝也の背中に当たり、ゴール左側に吸い込まれたのだ。鹿島GK沖悠哉はコースを読んで右に飛んでいたため、逆を突かれた形に。運も味方にして、大分が先制したのだ。
さらに80分には髙澤優也もゴールを挙げて、2-0で勝利。鹿島を相手に敵地で完封勝ちを収めた。
片野坂知宏監督は試合後、「選手の勝ちたい気持ち、集中した戦い、ファイトするバトル含め、よくやってくれた」「疲労している大変な中、7戦目でこういう気持ちの入ったプレー」と選手を絶賛した。これで勝ち点を25に積み上げ、徐々に一桁順位まで勝ち点「5」にまで迫った。調子を取り戻してきた大分が、Jリーグ後半戦で台風の目になる。