■9月20日/J1第17節 浦和―川崎(埼スタ)
川崎が浦和を撃破して5連勝だ!
首位を独走する川崎が、浦和から3得点を奪って完勝した。今期2度目の5連勝。しかも、5試合連続で3得点以上と、その攻撃力は疲労とは無縁だ。
しかし、この試合は序盤から攻撃全開とはいかなかった。浦和がしっかりとブロックを作り、川崎の選手に食いつき過ぎないようにしてスペースをほとんど与えなかったからだ。川崎の選手といえども、ゴール前を固める赤いユニフォームの前に効果的な仕掛けをすることがなかなかできなかった。
そんな状況を打破したのが、ベテランFW家長昭博だ。37分、ペナルティエリアの右でボールを受けると、ゆっくりとゴール方向に前進。浦和の選手は家長にパスを出させまいと3人で囲んだ。家長のボールを奪いに行こうと食いつけば、うまくかわされるだけに、浦和の選手も慎重を期して飛び込まない。とはいえ、通常であれば、一度ボールを戻すことを考える場面だ。
しかし、ここで家長が魅せた。右サイドバックのDF山根視来がペナルティエリアに侵入したのを見ると、浦和ディフェンダー3人の間をフワっと浮き球のパス。山根にピタリと合い、背番号13番の右サイドバックはダイレクトで豪快なゴールを決めて見せた。山根のシュートもすごいが、やはり、3人に囲まれた状況で浮き球を選択する家長のアイデアは格別だ。