こうしてみると、川崎の強さはそのパスワークと個人技が高次元で融合したものだということが分かる。組織力の欠点を個人技でカバーし、個人技が生きるように組織力を構築する。前半戦折り返し時点で過去最大の勝ち点「44」を得た川崎は、サッカーの理想形といっていい。

 鬼木監督は「サッカーはエンターテイメント」との考えから、1点でも多くゴールを奪うサッカーを体現しようとしている。だから、1点取っても追加点を奪えなそうなら、対策を打つ。その姿勢こそが、川崎が首位を独走する最大の要因なのかもしれない。

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