J1リーグ第16節 横浜FC―名古屋グランパス
9月13日(日)|18:00 ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FCの下平隆宏監督は前節、新鮮な選手起用を行った。20歳の安永玲央と23歳の齋藤功佑に、先発でのJ1デビューを飾らせたのだ。結果はついてこなかったものの、2人にとっては手応えの残る試合になっただろう。
名古屋は前節、開始1分で先制を許しながら、逆転で昨季王者の横浜FMを退けた。選手たちは普段以上に気合いの感じられるプレーを見せ、マッシモ・フィッカデンティ監督も「戦術的なことよりも、スピリットで上回った」と新たな表情を見せた選手たちを称えた。
横浜FCの今節の先発が、どのような顔ぶれになるかはわからない。だが、若い力の台頭は、確実にチームを底上げしていくことになる。どこか淡泊な印象もあった名古屋に気迫が上乗せされれば、チームはさらに一段階上へと行けるかもしれない。
新たな一面は、今節も顔を出すのか。勝利を呼び込む要素に注目だ。
■横浜FC
13位 勝ち点14 4勝9敗2分 得点18、失点31、得失点差-13
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】なし
【直近5試合結果】
●AF東京 2-1
●A鳥栖 3-0
●HC大阪 1-2
○A清水 2-3
○A鹿島 1-0
【通算対戦成績】
通算 4試合・1勝1分2負
ホーム 2試合・0勝0分2負
アウェイ 2試合・1勝1分0負
【直近対戦成績】
2017年 8月26日 J2第33節 A3○2
2017年 5月27日 J2第 7節 H1●2
2007年11月24日 J1第25節 A0△0
2007年 4月1日 J1第15節 H1●2
2003年12月14日 天皇杯3回戦 A0●1
【今節のみどころ】
前節は安永玲央らが新鮮な風を吹き込んだが、若手が躍動できるかは守備の安定にかかっている。ケガ人が多いために面子が定まらず、瀬古樹をサイドバックに“転用”せざるを得ない状況は、かなり苦しいものだ。
名古屋は守備が堅いだけではなく、前線には能力のある選手がそろう。出場可能ならば、伊野波雅彦の豊富な経験で、最後の一線を越させない辛抱のディフェンスをチーム全体に続けさせたい。
前線の組み合わせ、またそれによって2トップの活用法も変わってくる。下平隆宏監督の采配に期待がかかる。