ブルーズは、攻撃的な選手だけでなく、ディフェンスラインにも新たな選手を迎え入れている。先日の欧州チャンピオンズリーグ決勝でパリサンジェルマンの一員として先発メンバーに名を連ねたDFチアゴ・シウバを移籍金なしで獲得。さらに、プレミアリーグのレスターからDFベン・チルウェルを獲得した。チェルシーは、イングランド代表にも召集されている23歳の左サイドバックを迎え入れるために、70億円という大金をはたいたという。
ストライカー、攻撃的MF、センターバック、左サイドバックと5人の獲得総額は推定約280億円。この夏の移籍マーケットで、チェルシーが主役となっている。実はブルーズは、昨年の夏、そして年末の移籍市場で、補強禁止処分を受けていた。一方で、エデン・アザールやアルバロ・モラタを放出して多額の移籍金を得ていた。それらの複合的要因で、チェルシーは大補強を敢行するに至ったのだ。
昨季のチェルシーは、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドに次いで4位。UEFAチャンピオンズリーグの出場権こそ獲得したものの、優勝したリバプールには勝ち点で「33」も離されていた。16/17シーズン以来、5位、3位、4位、4位と最上位争いには加われていない。このコロナ禍で各チームが補強に二の足を踏む今だからこそ、チェルシーは勝負に出たのだろう。