20/21シーズンに向けて、チェルシーが爆発的補強を行っている。コロナ禍で各クラブが補強に動くことができない中、チェルシーだけが大型補強にまい進しているのだ。
その筆頭が、ドイツ代表MFカイ・ハフェルツだ。まだ21歳ながらメガクラブがこぞって興味を示す新鋭を、レヴァークーゼンから完全移籍で獲得した。契約期間は5年。その移籍金は100億円を超え、チェルシーのクラブ最高移籍金となったという。
ハフェルツはレヴァークーゼンに4シーズン在籍し、リーグ戦成績は118試合36得点25アシスト。公式戦では150試合46得点31アシストと、驚異の数字を残している。9月4日から始まったUEFAネーションズリーグには、ドイツ代表として背番号18を付けてプレー。しかし、チェルシーとの契約のために、チームを離れていた。
そのドイツ代表に現在、帯同しているFWティモ・ヴェルナーも、新シーズンからチェルシーに移籍する。前所属のライプツィヒでは、昨季34試合28得点。ライプツィヒ、シュツットガルトを通したブンデスリーガの通算としては222試合出場91得点42アシストと、こちらも驚異的。ドイツ代表としても30試合12得点を記録し、UEFAネーションズリーグでは、初戦のスペイン戦で得点を挙げている。まだ24歳と、これからさらに脂がのるミラクルストライカーだ。このヴェルナーに費やした移籍金は、67億円といわれている。
さらに、モロッコ代表の攻撃的なMFにも、48億円の移籍金を費やしている。アヤックスに所属していたMFハキム・ツィエクは、ヘーレン・フェーン、トゥエンテとエールディビジでプレーしてきて、リーグ通算216試合79得点97アシストの数字を残した。左利きの27歳は、これまでラ・リーガやセリエAから幾度となくオファーがあったものの、エールディビジ以外でプレーするのは今回が初めてとなる。
ブンデスリーガとエールディビジを代表する攻撃的な3選手を、チェルシーはすべて獲得したことになる。3人のリーグ通算成績を合わせると、556試合206得点164アシスト。昨季、マンチェスターシティの年間102得点、リバプールの年間85得点に届かなかった69得点というチェルシーの攻撃力が、大幅に強化されることになる。