欧州最強のクラブを決める戦いが、日本時間8月24日4時に行われる。
今年は、決勝初進出となるパリ・サンジェルマン(PSG)と、優勝回数5回のバイエルン・ミュンヘンが激突。混乱の19/20シーズンの王者決定戦をどちらが制するのかは分からないが、これまで決勝戦では数々のドラマが生まれてきた。
「イスタンブールの奇跡・悲劇」からマドリードダービーまで、今でも鮮やかな記憶が蘇るはずだ。
過去10年の決勝を振り返ると、最多勝利チームはレアルマドリード(スペイン)だ。15/16、16/17、17/18と、史上初の3連覇を成し遂げたほか、13/14のマドリードダービーも制し、4回も欧州王者となっている。
それに続くのがバルセロナの2回だが、魅力的なサッカーの印象に比べると、実績としてはやや物足りない気がしないでもない。
また、バイエルンはこの10年で決勝戦に2回進み、1勝1敗。ただし、チェルシーに喫した黒星もPK戦によるもので、ネガティブ要素はない。
躍進著しいリバプールは今年はベスト16で敗退したが、前回まで2回連続で決勝に進出し、1勝1敗だった。
過去10大会を見ると、意外なことに複数点の差をつけて決着した試合が6回もある。拮抗した実力のチーム同士の頂点の試合とはいえ、いや、一発勝負だからこそ、失点後に前のめりになって失点を重ねることがあるのもしれない。
同時に、過去10大会の決勝戦に進出した20チームのうち、無得点に終わったのは昨年のトットナムのみ。今年は攻撃に特徴のある2チームだけに、ドラマチックなゴールシーンが期待できそうだ。
19/20の王者に輝くのはパリ・サンジェルマンか、あるいは、バイエルンか。運命の一戦は目前だ。