PHOTOギャラリー「ピッチの焦点」「湘南ー名古屋」よい内容と不本意な結果の画像
ボールを競り合う馬渡和彰(湘南)と前田直輝(名古屋) 撮影:原壮史
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 スポーツでは不思議なことが起こる。

 これまでで最も良い試合をしても勝てないことがあるし、最後の最後で幸運な勝ちを手にすることもある。

 今シーズン、湘南ベルマーレの試合を撮影するのはこれで8試合目だった。ここまで、リーグ戦のホームゲーム全試合と、アウェイの柏レイソル戦、サンフレッチェ広島戦を撮影し、過去7試合の結果は1勝5敗1分。

 リーグ戦再開後の試合では、結果以上にその印象が良くなかった。

 前半は相手の良さを消すために窮屈に戦い、後半に攻める。

 夏場の連戦のためになのか、それとも降格が無くなったシーズンで新たな取り組みを始めたのか、再開後のベルマーレの試合はずっとそういう展開だった。

 前半にベルマーレの攻撃を撮影していると、驚くほど枚数が増えなかった。

 支配率が低いほど自分たちのペースだったかつてのイタリアのように、それで見事勝利をすればいいのだが、結果は、ビハインドになってからスイッチが入るものの逆転はできず、という試合が続いてしまっていた。

 そして、それはどうしても去年後半の苦しい時期を思い起こさせた。

 選手の頑張りが伝わりやすい湘南スタイルは、時として、良い内容ながら結果が出ない、という言葉とセットになる。スイッチが入ってからの反撃は、たしかに良い内容に見えるかもしれない。しかし実際には、追いつくために攻めるしかなくなっただけだ。それは決して良い試合とは言えない。

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