FCバルセロナ「世界一の難問」(2)抜けた「N」の最適解と「第三の男」の苦悩の画像
チャンピオンズ・リーグ対ナポリ戦のリオネル・メッシ(バルセロナ)写真:ロイター/アフロ

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 チャンピオンズ・リーグの対バイエルン・ミュンヘンの決戦を前にしたバルセロナ。かつて「MSN」として爆発的な活躍を見せたリオネル・メッシルイス・スアレスネイマールのうち、ネイマールはチームを去った。そこから、バルセロナの模索が始まっていた。

 メッシとスアレスの間に割って入るのは容易ではなかった。

 実際、この3シーズン、バルセロナの得点ペースは落ちている。17ー18シーズン、メッシ(45得点)、スアレス(31得点)、コウチーニョ(10得点)の3トップは86得点を記録。18ー19シーズン、メッシ(51得点)、スアレス(25得点)、デンベレ(14得点)の3トップは90得点。19ー20シーズン、メッシ(31得点)、スアレス(20得点)、グリーズマン(15得点)の3トップは66得点を記録している。

 2016ー17シーズン、ネイマールのラストイヤーでバルセロナの3トップは111得点を記録していた。メッシ(54得点)、スアレス(37得点)、ネイマール(20得点)の攻撃力はやはり圧倒的だった。

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