久保建英が切り開く“マジョルカ後”の未来「左利きの右IH」の画像
久保建英(マジョルカ)20200716 写真:アフロ

現代フットボールにおいて、トップ下というポジションは事実上消滅している。「世界最高のトップ下は、ボールロスト後のプレスだ」。ユルゲン・クロップ監督は、かつて、そう語っていた。攻守一体のスタイルで2018-19シーズンのチャンピオンズリーグを制したリバプールでは、まさにその戦い方が体現されていた。

■プレーメーカーの居場所

 それでは、現在、プレーメーカーが置かれるのは、どこか。インサイドハーフである。

 チャンピオンズリーグで3連覇を達成したレアル・マドリーで、ゲームメイクを行っていたのはルカ・モドリッチトニ・クロースである。彼らは【4-3-3】の左右インサイドハーフに配置され、ダブルトップ下的にガレス・ベイル、カリム・ベンゼマクリスティアーノ・ロナウドの「BBC」を操った。

 ここでは、より狭義の「左利きの右インサイドハーフ」に注目する。久保建英、マルティン・ウーデゴール、ファビアン・ルイスといった選手が、そのポジションで躍動している。

 ただ、そのプレースタイルは多様性に富む。

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