■大宮は引分けを減らす戦いへ突き進む
さて、J2は7月4日、5日に第3節が行われた。大宮アルディージャとV・ファーレン長崎が勝利し、3連勝で勝点を「9」に伸ばしている。
大宮は群馬をホームに迎えた。連敗で最下位に沈む相手を2対0で退けたのは、両チームの力関係を踏まえれば驚きではない。
高木琢也監督を喜ばせたのは、新戦力が結果を残したことだろう。水戸ホーリーホックから3シーズンぶりにレンタルバックし、アカデミー出身選手初の背番号10を背負う黒川淳史が、初先発で20分に先制ヘッドを叩き込んだ。
87分のダメ押し点は、大卒1年目の西村慧祐である。3バックの右センターバックとして2試合連続スタメンの彼は、左CKをニアサイドで合わせてGKの頭上を破った。
前節に続いて外国籍選手抜きの編成で勝利し、2試合連続のクリーンシートを達成した。引分けがリーグ4位の15試合を数えた昨シーズンを受け、今シーズンの大宮は「2点以上を取って勝ち切る」ことをテーマのひとつに掲げている。その意味でも、群馬戦は納得できるものだっただろう。