■ブラインドサッカーでもブラジルは絶対王者

 ブラインドサッカーがパラリンピックの種目となったのは、2004年のアテネ大会からだ。第1回王者に輝いたのはブラジルで、08年、12年、16年と4連覇を達成している。18年の世界選手権、19年の南米選手権も制覇した絶対王者だ。

 南米ではアルゼンチンも実績を残している。パラリンピックでは04年に銀メダル、08年と16年に銅メダルを獲得している。

 ヨーロッパではスペインが強い。04年からパラリンピック連続出場を続けており、04年と12年に銅メダルをつかんでいる。

 アジアのリーダーは中国だ。自国開催の08年に銀メダルを手にし、16年は3位決定戦でアルゼンチンにPK戦で敗れた。19年のアジア選手権では準決勝で日本にPK勝ちし、決勝ではイランを1対0で退けて6度目のアジア王者に輝いている。

 来年夏に延期された東京パラリンピックには、ブラジル、アルゼンチン、フランス、スペイン、中国、タイ、モロッコ、それに開催国として日本が出場することになっている。アジアからは16年銀メダルのイランが予選2位で出場するはずだったが、今年3月に辞退を表明した。国内経済の悪化により、選手団の縮小を余儀なくされたのだった。これにより、19年のアジア選手権で中国、イラン、日本に次いで4位となったタイが、繰り上げで出場することになっている。

 ブラインドサッカー界は、3月にワールドグランプリが東京で開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となり、ブラサカ日本代表も活動中止を余儀なくされた。

PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4