■ 優勝争いを左右する「ACL組の過密日程」と、新生・広島の不気味さ

 鹿島アントラーズが12試合を終えて6勝2分4敗、勝点20で8位と大きく出遅れた今季、優勝争いを見通すのは時期尚早かもしれない。しかしFC東京は間違いなくその候補のひとつではないか。現時点で上位を争うチームのうち、FC町田ゼルビア(1位、勝点27)、柏レイソル(4位、勝点25)、ヴィッセル神戸(5位、勝点23)はAFCチャンピオンズリーグ(ACLエリートあるいはACL2)に参加しており、これから日程が非常に厳しくなるからだ。

「過密日程」といっても、ルヴァンカップと天皇杯などを含む国内試合だけの場合と、そこに海外遠征を含むACLの試合が入るのでは、負担は大きく違う。現在の上位でACLに出場していないのは、FC東京のほか、サンフレッチェ広島(3位、勝点26)だけだ。おまけにFC東京はルヴァンカップですでに敗退(3回戦で水戸に0-1)しており、日程の負担はさらに軽くなっている。

 広島は4シーズンにわたってチームを率いたミヒャエル・スキッベ監督(現在神戸監督)とたもとを分かち、今年初めにバルトシュ・ガウル監督を迎えた。同じドイツ国籍ながら、経験豊富だったスキッベ監督に比べ、プロ選手としての経験がなく、契約時に38歳と非常に若かったガウル監督の手腕が懸念されたが、見事にチームを立て直し、アグレッシブなチームをつくり上げた。新エースのFW鈴木章斗が12試合で9ゴールをマークし、攻撃をけん引している。

 ただ、長年堅固な守備ラインを組んできたDF塩谷司(37歳)、DF荒木隼人(30歳)、DF佐々木翔(37歳)の3バックの高齢化をカバーする人材に乏しいのが不安材料だ。日本代表にデビューし、今後を期待されるDF中野就斗(主要ポジションは右ウイングバックだが、センターバックとしてもプレーできる)の獅子奮迅の活躍が必要かもしれない。

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