■ 簡単には失点しない。アジアの猛攻をねじ伏せる日本特有の「守備の強度と献身性」
もっとも、各チームともこれだけ苦戦を強いられながら結果として勝利をつかみ取ったあたりが、かえってJリーグクラブの強さを感じさせる。
対戦相手の視点に立ってみると「あれだけ善戦したのに結局、勝点を取れなかった」ということになる。これは、かなりダメージが大きい負け方だ。
遠い昔、日本のサッカーが弱体化していた1970年代から80年代にかけて、日本はどうしても韓国に勝てなかった。
決して大差があるようには見えず、日本代表が善戦しているのに、試合開始直後に取られた1点を返せなかったり、終了間際に1点を失ってしまったり……。日本代表を応援する身として、非常にダメージが大きい負け方だった。
それと同じだろう。日本からACLに出場している6つのチームは、苦戦を強いられても最後は勝利して勝点3を積み重ねたのだ。
その原因は、やはり守備の強さだろう。
Jリーグという(アジアのスタンダードでは)強度の高いリーグで戦っている日本のクラブは、攻守の切り替えが早く、相手にスペースを与えない厳しい守備をする。相手がちょっとでもボールコントロールを誤れば、相手を囲い込んでボールを奪い切ってしまう。
そうした守備の強さや献身性。それが、他国のクラブとの大きな差なのだ。攻撃は、その日の状況でうまくいったり、うまくいかなかったりするが、守備力の強さはどの試合でもコンスタントに発揮できる。
相手チームが大善戦しても日本のクラブは簡単には失点をしない。そして、勝負強く最後に相手ゴールを仕留めてしまうのだ。クラブレベルでも、代表レベルでも、そこが現在の日本の強さの原点なのである。もちろん、アジアの基準の中での話であるが……。






































