秋春制に移行したJ1リーグは開幕から1か月が経過した。順位表の上位にはFC町田ゼルビアを筆頭に鹿島、柏など予想通りの強豪が名を連ねる。しかし、第5節・第6節の連戦で、その上位陣の足元をすくう“まさかの展開”が頻発した。その逆襲組の筆頭こそ、2022年のJ1制覇から一転、残留争いをも経験した横浜F・マリノスだ。古豪復活の足取りは本物か、そしてJ1の勢力図はどう変わるのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が読み解く。
■首位争いの鹿島と柏がまさかの連敗…上位陣を襲った「秋春制」特有のハプニング
J1リーグも第6節まで終了。順位表を見るとFC町田ゼルビアが首位を走り、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ、柏レイソル、サンフレッチェ広島と続いている。開幕前の予想通りのチームが上位を占めているようだ。
Jリーグも最近は各クラブの財政状況とチーム力が比例する傾向が強まり、結果として上位チームと下位チームの戦力差が離れつつあるが、第6節までを振り返ってもそのことが再確認できる。
ただ、それでもサッカーというスポーツはアップセットが起こりやすい競技であることは間違いない。それに、たとえばスペインにおけるFCバルセロナとレアル・マドリード、あるいはドイツにおけるFCバイエルンのような絶対王者は現在のJリーグにはまだ存在しない。
ところで、僕は最近『サッカー批評』のこのコラムで鹿島と柏の強さについて書いたのだが、第4節まで全勝で首位を争っていた両チームが第5節、第6節でまさかの連敗を喫して、首位の座を町田に明け渡してしまった。
「まさかの展開」だが、これが今シーズン初めての連戦となった第5節、第6節に発生したということは偶然ではないだろう。
秋春制に移行したJリーグはまだ暑さの厳しい8月に開幕して約1か月。やや疲労がたまった時期での連戦だった。リーグ戦のほかに天皇杯全日本選手権やルヴァンカップも始まり、さらに上位チームにとってはAFCチャンピオンズリーグ開幕を目前に控えた時期だった。
そして、第6節は前線の活発化によって各地で雨脚が強まった中での試合……。ハプニングが起こる条件はそろっていた。
































