■最短での復帰を目ざす湘南は、J2を熟知する指揮官の存在も強みに

 25年のJ1リーグで降格となり、J2から再スタートを切るのは湘南ベルマーレ横浜FC、アルビレックス新潟の3チームだ。

 湘南はJ2・J3百年構想リーグの地域リーグラウンドで11勝7敗の3位だった。引分けがありなら、8勝4分6敗である。J2クラブが「7」つ揃ったグループではまずまずの成績だったが、J1昇格争いへ確実に食い込んでいくためには戦力の上積みが必要、との印象があった。

 果たして、3バックの人材としてDF堂鼻起暉を獲得した。いわきFCで3バックを統率していた27歳は、フィジカルバトルでタフに戦うことができる。最終ラインの選択肢が増えた。

 中盤にはMF深澤佑太が加わった。J2・J3百年構想リーグは松本山雅FCでプレーし、全20試合に出場した。戦術理解度が高く、アンカーにもインサイドハーフにも対応する。デュエルに強いプレースタイルは、湘南のサッカーにマッチしている。

 前線では25歳のFW上月壮一郎、23歳のFW西野太陽がスカッド入りしている。上月は京都のアカデミーからトップチームへ昇格し、22年1月からドイツ、ポーランドのクラブを渡り歩いてきた。湘南の長澤徹監督とは、京都在籍時の21年にヘッドコーチと選手の関係で共闘している。

 西野は徳島ヴォルティスでプロデビューを飾り、26年のJ2・J3百年構想リーグは栃木SCでプレーした。ここで6ゴールを記録し、飛躍のきっかけをつかんだ。湘南には完全移籍での加入となる。

 チームの先頭に立つ長澤徹監督は、25年シーズンにRB大宮の指揮官としてJ1昇格争いを演じた。15年から18年にかけては、ファジアーノ岡山の監督としてJ2を戦った。J2の厳しさを知り、求心力もある。その存在は、湘南の強みとなるだろう。

【後編へ】
(2)へ続く
  1. 1
  2. 2