■ 世界中を感動させた「小国カーボベルデ」の大健闘
その他のアフリカ勢も健闘した。
イングランドに挑戦したコンゴ民主共和国はブライアン・シペンガのゴールによるリードを75分まで保ち、最後はハリー・ケインの2ゴールで逆転を許したものの健闘が光った。
ちなみに、同国は52年前の1974年西ドイツ大会に「ザイール」という旧国名で、サハラ砂漠以南の「サブサハラ・アフリカ」から初めてワールドカップに出場したが、3戦全敗、得点0、失点14という惨敗だった(上位3か国同士の試合はすべて引き分け。ザイールから9ゴールを奪った旧ユーゴスラビアが首位。3ゴールのブラジルが2位という結果になった)。
コンゴ民主共和国の戦いぶりは、その後の半世紀間にアフリカのサッカーがどれだけ進歩したのかを象徴するようなものだった。
ベルギーに挑戦したセネガルはアビブ・ディアラとイスマイラ・サールによる2点のリードを保ったまま終盤を迎えた。しかし、86分と89分に連続失点し、延長のアディショナルタイムにはPKを取られて、まさかの大逆転負けを喫した。
そして、極めつけは大西洋に浮かぶ人口55万人ほどの島国、カーボベルデの大健闘だった。
グループステージを3引き分けで勝ち抜いたカーボベルデはラウンド32で前回王者アルゼンチンと一歩も引かぬ点の取り合いを演じて2対3で惜敗。世界中を感動の渦に巻き込んだ。
結局、アフリカ勢のうちラウンド32を突破できたのはPK戦でオランダを破ったモロッコと、やはりPK戦でアジア代表のオーストラリアを破ったエジプトだけで、他の7か国は16強進出は阻まれたものの、各国の大健闘はワールドカップの歴史に刻まれた。















