北中米ワールドカップは佳境を迎え、ベスト8の顔ぶれが出そろった。順当に欧州勢が最多を占める中、今大会の勢力図を大きく揺るがしているのがアフリカ勢の躍進だ。かつて“旋風”を巻き起こした1990年代から、彼らはいかにして進化を遂げたのか。サッカージャーナリスト・後藤健生氏が、その大健闘の背景を読み解く。
■勝点は「アジアの2倍」!大躍進のアフリカ勢
参加国数が48か国に拡大された2026年のワールドカップ。アジアからは9か国が参加した。
だが、グループステージを突破してノックアウトステージ進出に成功したのは日本とオーストラリアだけ。韓国やイランもグループ3位で敗退が決定し、中東勢もまったく振るわなかった。アジアの9か国はグループステージで合計27試合を戦ったのだが、獲得した勝点はわずかに18ポイントに終わった。
これに対して、好成績を収めたのがアフリカ勢だった。
今大会、ワールドカップ常連国であるナイジェリアやカメルーンがアフリカ予選で敗退してしまったため、アフリカ勢が本大会でどこまで戦えるか疑問もあったが、ふたを開けてみればまさに大健闘。
アフリカからは10か国が参加したが、チュニジアが3戦全敗で姿を消した以外、なんと9か国がノックアウトステージに進出。グループステージでは10か国が合計30試合を戦って獲得した勝点は40ポイントに達した。1か国当たりの勝点は4ポイント。つまり、アジア勢(1か国当たり2ポイント)のちょうど2倍だった。
アフリカ勢は、さらにラウンド32でもヨーロッパ諸国などを相手に大暴れした。
4年前のカタール大会でアフリカ勢初のベスト4入りに成功したモロッコは、ラウンド32ではオランダと対戦。オランダにリードを許すも、後半アディショナルタイムに追いついてPK戦で勝利。モロッコはさらにラウンド16でも開催国カナダに快勝して、2大会連続のベスト8入りを決めた。















