■ 「僕たちがステージを彼のために用意する」堂安が燃やす闘志

 そして、オランダ戦で右サイドのコンビとして見事な連係を見せ、誰よりも久保の才能を間近で感じてきた堂安律は、内に秘めた闘志を静かに燃やしながら勝利を誓う。

「僕たちが(決勝トーナメントという)ステージを彼のために用意できる。必死に戦って、彼がまた帰って来られるように。時間をかけて帰らないように(※大会から敗退して帰国しないように)、していきたい」

 遠藤からキャプテンマークを引き継いだ新主将の板倉滉も、「まずはチュニジア戦に向けてできることを彼自身がやっていると思う。他の選手も痛めたりはあるが、みんながチュニジア戦に向けてできることをやっている」と語り、遠く離れていても心は共にある久保の様子を伝えてくれた。

 もちろん、久保が無事にピッチへ戻ってくることが大前提であり、今後はもうこれ以上の負傷者や離脱者が出ないことを祈るばかりだ。だが、この極限のプレッシャーがかかるワールドカップという舞台において、試合のたびに起きるアクシデントが、逆にチームの絆を深め、爆発させる「起爆剤」となるのは決して悪いことではないのかもしれない。

 無念の思いでチームを離脱した前主将・遠藤航。そして今、必死のリハビリで自らと闘うエース・久保建英。彼らの熱い思いもすべて背負い、日本代表は持てるすべての力を結集して、立ちはだかる“鬼門の第2戦”に挑む。

 決戦のキックオフは、日本時間の明日13時。
ルナール新監督のもとで死に物狂いで向かってくるチュニジアを打ち破り、日本の底力を世界に見せつける瞬間がやってくる。悲しみを乗り越え、本当の意味で「ワンチーム」となったサムライブルーに、必ず勝利の女神はほほ笑むはずだ。

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