■ 「チームは動揺していた」明かした偽らざる本音
だが、試合結果を見れば我々の不安は杞憂に終わった。強豪相手に2度のリードを奪われながらも、そのたびに追いつく驚異的な粘り腰。ピッチ上で体現された落ち着きぶりに、日本代表の底知れぬ逞しさを感じることができた。
それでも、試合前の3日間がふだんと同じような平穏な時間ではなかったと、素直な胸の内を明かしてくれた選手がいる。佐野海舟だ。
「ほんとにこの数日いろいろありましたし、チームとしては動揺していたっていうのは、たしかにあるとは思います。でも、こういうふうに乗り越えて、チーム全員でやっていくしかないし、やるしかないというのも事実なので。まあ、これ(遠藤離脱の一件)があったからどうっていうのはないんですけど、しっかり切り替えて前を向いてやっていくしかないのかな、っていうのもあります」
離脱した遠藤と同じボランチを主戦場とし、結果的にその遠藤に取って代わる存在としてピッチに立った佐野。彼が抱えていたプレッシャーと動揺は、もしかしたらこのチームの誰よりも大きかったかもしれない。言葉を選びながらも「動揺していた」と認めた姿に、この数日間の並々ならぬ重圧が滲んでいた。
一方で、遠藤が去った一件について、佐野とは対照的に喜怒哀楽を隠さず真っすぐに語った選手もいる。
つづく




























