現地時間6月14日に行われた北中米ワールドカップ・グループFの初戦。日本代表は強豪オランダ代表と2-2の死闘を演じ、貴重な勝ち点1を手にして初戦を終えた。
試合のわずか3日前、絶対的支柱であった主将・遠藤航が電撃離脱し、直後に代表引退を表明するという大激震が走った森保ジャパン。チームはかつてない動揺の中にあったはずだが、ピッチ上の選手たちは不屈の闘志で勝ち点をもぎ取ってみせた。
激動の数日間、チーム内では何が起きていたのか。オランダ戦後、2人の選手が明かした証言からドロー劇の裏側に迫る。
前回カタール大会のドイツ戦のような、世界を驚かせる大金星での幕開けとはいかなかった。だが、今大会から48か国に増枠され、決勝までより長丁場となる新レギュレーションを考慮すれば、ポット1の最強国を相手にしたこの勝ち点1は上々の滑り出しと言っていい。試合後、しっかりと安堵と喜びを噛み締めた日本代表に対し、ピッチ上で顔をしかめて悔しさをあらわにしたオランダ代表。そのコントラストからも、日本が手にしたドローの価値の高さはうかがえる。
だが正直なところを明かせば、この試合に向かう朝、私の心はひどくザワザワしていた。メディア用のシャトルバスに乗る際、同業者にそんな不安を吐露すると、みな一様に深く頷いてくれた。
それもそのはずだ。試合のわずか3日前に主将の遠藤がチームを離脱。それだけならともかく、チームメイトに最後の挨拶を行うことすらできない精神状態でキャンプ地を去り、さらには直後にSNSで代表引退まで表明しているのだ。
外から見ている我々取材陣でさえ胸の内が激しくザワつくのだから、当事者であるチームは一体どんな精神状態なのだろうかと、バスの中では答えの出ない不毛な議論を続けてしまった。




























