■チュニジア代表が狙うのは「両ウイングバック」か?
初戦を落としたチュニジア代表は、なりふり構わず日本代表戦で勝ちにきます。彼らの最終戦の相手はオランダ代表ですから、突破に向けて絶対に勝点3が欲しいはずです。とはいえ、日本代表が身構える必要はまったくありません。森保一監督がメンバー発表会見で言った「凡事徹底」ではありませんが、普通のことを普通にやれば勝てる相手です。
ただ、堅守速攻をモットーとするチュニジア代表が、自分たちから積極的にボールを握って攻撃を仕掛けるとは思えません。基本はカウンターを狙いつつ、日本代表の数少ない弱点と分析しているであろう「高さ」を突いてくるとみています。
特に狙われそうなのが両ウイングバックのエリアです。オランダ戦と同じく中村敬斗選手や堂安律選手が起用された場合、2人ともハイボールに絶対的な強さがあるわけではありません。やや雑な放り込みになったとしても、両ウイングバックの頭上やその背後にボールを蹴り込んで起点を作る、そういう戦法をとってくるのではないか。シンプルですが、日本代表にとっては嫌な戦術です。
逆に、彼らが後方からビルドアップしてくるなら、日本代表とすればむしろ「ありがとう」と言いたいです(笑)。スウェーデン代表戦でも、チュニジアはビルドアップ時にボールを奪われて失点しています。今の完成度の高い日本代表のハイプレスであれば、簡単にハメられるはずです。
チュニジア代表の攻撃を組み立てる背番号10のハンニバル・メイブリ選手は技術のあるいい選手ですが、「俺が!俺が!」というプレーに若さがにじみ出ています。彼がボールを持ったら、日本代表の選手は「顔も上げさせないよ」という勢いでガツガツと当たってほしい。ハンニバルのようなタイプは、思うようにプレーできないとカッとなり、退場処分などを受けて自滅してくれるかもしれません(笑)。
チュニジア代表にとって唯一のアドバンテージは、第2戦の会場となるエスタディオ・モンテレイで初戦を戦っていることです。高温多湿とも言われる現地の気候をすでに経験しているのと、していないのとでは大きな差を生みかねません。
しかし、それ以上の地力の差が両国の間にはあると確信していますから、安心して見ていられる試合展開を期待しています。
つづく


























