■透ける商業主義
しかし! 22人の選手全員が「ハイドレーション」を終わってポジションについても、試合再開とはならないのが、今回の「ブレイク」の奇妙な点だ。この日の主審はオランダのダニー・マケリー。第4審判は日本の荒木友輔だった。選手たちがポジションに戻って試合を再開しようとすると、マケリー主審は右手を挙げて「待った」をかける。そしてタッチラインの中央では、荒木審判が腕時計を見ながらやはり右手を挙げて「待った」のポーズを見せ、その横にはしっかりと大会役員がついて荒木審判を見張っている。そして3分間が経過したとき、ようやく荒木審判の右手が下がり、マケリー主審が笛を吹くのである。
たしかに「水分補給」はする。しかしこの時間は、何よりも、大会の収入の大きな部分を占めるテレビへのサービス(あるいは契約)なのである。キックオフされると、45分間はCMを入れられないのがサッカー中継の常識である。その間にCMを入れる時間をテレビに与えるのが、今回の施策なのである。「ハイドレーション・ブレイク」より「CMブレイク」と呼んだほうが正直だろう。



















