■「寄せ集め」から「戦う集団」へ
「スピード」を象徴するのが、左MFのクリスチャン・プリシック(ACミラン=イタリア)である。ボールを受けるとゆっくりとしたアプローチで相手に対峙し、圧倒的な変化で抜き去って再三チャンスをつくった。アメリカの先制点は相手オウンゴールだったが、その状況をつくったのはプリシックの急激なスピードアップによるドリブル突破だった。
だがアメリカの強さは、個の質の高さの結果ではない。チーム・ディシプリンの高さこそ、このチームの最大の長所ではないか。
「チーム・パフォーマンスの結果」と、試合後の記者会見でアルゼンチン人のマウリシオ・ポチェッティーノ監督は再三強調した。誰もが守備に手を抜かず、誰もがチームのリズムとその瞬間になすべきことを優先してプレーした。
屈強なDFクリス・リチャーズ(クリスタルパレス=イングランド)とコンビを組んで鉄壁のディフェンスを組織した38歳のキャプテンDFティム・リーム(シャーロットFC)は、「それこそ、ポチェッティーノがチームにもたらしたものだ」と語る。その結果、アメリカ代表チームはそれぞれ勝手にプレーしていた「寄せ集め」から「チームとして戦う集団」に変化したのだという。





















