開催国アメリカの熱狂と「透ける商業主義」【前編】南野拓実の同僚も躍動!アメリカ代表が南米の強豪パラグアイを4発大勝の画像
日本代表も手を焼いたアメリカ代表。母国開催のワールドカップで、さらに存在感を高められるか。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 ワールドカップが開幕した。世界中がサッカーを通じて、喜びを共有する。サッカージャーナリスト大住良之も、現地に入って精力的に取材中。大会の様子を、現地から直送でお届けする。

■スポーツ大国の力

 アメリカの強さに圧倒された。

 大会2日目の6月12日、アメリカはロサンゼルスの「SoFiスタジアム」でパラグアイと対戦し、4-1で快勝して見事なスタートを飾った。アメリカがワールドカップの試合で3点差をつけたのは史上初めてのことだという。

 立ち上がり5分ほどはアメリカ・ゴールに迫る勢いを見せたパラグアイだったが、以後はほぼ1試合、自陣での戦いを余儀なくされた。アメリカは次回2030年大会の「共同開催国」のひとつを攻守両面において圧倒した。なかでも、しっかりとビルドアップしながらも相手ゴールに向かう速さと個の速さを活かしたチャンスメークの質の高さ、そして決定力に脱帽した。

「決定力」はFWフォラリン・バログンである。フランスのASモナコ南野拓実とともにプレーしている。アメリカの4-2-3-1システムで1トップを務め、トップ下のウェストン・マッケニー(ユベントス=イタリア)と入れ替わりながら最前線で起点をつくり、正確で強いシュートで締めくくった。

 この試合でバログンは5本のシュートを打ち、そのなかで3本がゴールの枠内をとらえ、2点を記録した。このほかに前半26分には左の角度のないところから正確無比なシュートを決めたが、これはオフサイドで認められなかった。「幻のハットトリック」である。

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