■南野&三笘不在「左サイド」の解決策

 南野選手(前十字靭帯断裂)は、私もヒザを負傷(後十字靭帯断裂)したことがあるだけに、ちょっと間に合わないだろうと思いましたが、非常に残念。森保監督は南野選手をとても信頼していたでしょうから、痛かったでしょうね。

 さらに追い打ちをかけるように三笘薫選手も戦線離脱。三笘選手がサイドにいるだけで対面の選手はもちろん、カバーに入らなければならないセンターの選手も相当なプレッシャーを感じるはずです。戦術的にも大きな変更を森保監督は迫られるでしょう。深くえぐってポケットを使える三笘選手がいる場合、縦のスペースは空けておくことになっていたと思います。

 三笘選手がいなくなった今、どうするのか? 上田綺世選手がサイドに流れるのか、それとも異なる方法でポケットに起点を作るのか……。アイスランド戦では伊東純也選手が左シャドーに入っていましたが、フィットしていたとは言いづらい。堂安律選手を左に回すかもしれません。

■チームの「土台作り」に必要な長友佑都

 長友佑都選手の選出に関していろいろな意見があるようですが、森保監督が選んだのは分かるような気がします。日本代表は敢えて言えば「寄せ合わせ」。クラブチームのようなチーム・ビルディングやチーム・マネジメントはできません。選手サイドに長友選手がいれば、チームとしての土台を作りやすい面があると思います。

 取材する立場でも同様のことを南アフリカ・ワールドカップで感じました。当時、中村俊輔さんは10番を背負い、楢崎正剛さんも大会前まで主力と思われていましたが、本大会ではスタメンから外れました。それでも腐らず、献身的な振る舞い続けた2人の存在がチームを支えた部分(ベスト16進出)があると今でも考えています。
 
 森保監督はアイスランド戦後のセレモニーでも「目標は優勝」と明言していますし、スペインやドイツ、そしてイングランドにも勝っているのですから狙える力はあるでしょう。ただし、過去にはベルギー戦での逆転負けやクロアチア戦のPK戦負けなど「ベスト8にあと少し」としながら逃している。まずはベスト8を目指すにしても、決勝トーナメントの対戦相手がどこになるかは注目点です。

 また、本大会出場国が32カ国から48カ国に増えたため、3位(上位8チーム)でも決勝トーナメントに勝ち進めるのはプラスだとしても、ベスト8に進出するには2回勝たなければならない。1つ増えました。

 レギュレーションの変化がどのような影響を与え、いかなるドラマを生み出すのかといった楽しみが増えたとも言えます。また、大会期間が長くなり、試合数が増えればケガ人など、不測の事態が発生するリスクも上昇します。森保監督のチーム・マネジメントやベンチワークに注目しても大会を楽しめるでしょう。

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