■効率重視の現代Jリーグに抗う、極上のサッカー
この日の柏はベストメンバーに近いメンバー構成だったが、4か月のリーグ戦を通じて、さまざまな選手がさまざまな組み合わせでプレーした。そして、昨シーズンとは違ってメンバーが変わってもパフォーマンスがほとんど落ちることなくプレーできていた。
現在のJリーグでは前線からプレスをかけて、高い位置でボールを奪ってショートカウンターでゴールを奪う、効率的なサッカーが主流になっている。
数年前に、川崎フロンターレはパス・サッカーの質を最大限に高めて圧倒的な攻撃力を誇った。
しかし、主力級が次々と海外クラブに移籍。今でも川崎はパス・サッカーにこだわってはいる。うまく機能したときは全盛期を思い出すようなパスがつながることもあるが、それがうまくいかないときに、じっくりとボールを持って、少しずつ相手陣内にスペースをつくるといった組み立てができず、しかも、守備が弱体化している。
西日本にはヴィッセル神戸やガンバ大阪など、鹿島の牙城を脅かす戦力を持つクラブがいくつかあるが、やはり、カウンタープレスのサッカーが主流だ。
そうした中で、ボール・ポゼッションにこだわり、パスを回して相手を崩していくリカルド・ロドリゲス監督のサッカーはとても魅力的だ。
地域リーグラウンドで8位に終わったことで不安視する向きもあるだろうが、試合内容を見ていると柏はけっして悪い状態ではない。そして、選手層が厚くなって、メンバーが変わっても同じようにプレーできるようになった分だけ、昨シーズンからの進化が見られた。





















