現代Jリーグに抗うリカルド・レイソル魅惑のサッカー!細谷真大&垣田裕暉「強力タッグ」が生む無限の可能性【百年構想リーグ最終節が示した「2チーム」の進化】(2)の画像
柏レイソルには細谷真大(写真右)、垣田裕暉とハイレベルなストライカーがそろっており、その起用法も注目される。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 昇降格のない特別大会「百年構想リーグ」は、次なる秋春制へ向けた壮大な実験場でもあった。地域リーグラウンド最終節の千葉ダービーで、柏レイソルが見せたのは単なる勝利以上の“進化”の証。リカルド・ロドリゲス監督が仕込んだポゼッション・サッカーの神髄と、垣田裕暉・細谷真大がもたらす無限の可能性とは。サッカージャーナリスト・後藤健生が、柏の理想形に迫る。(第2回/全3回)

■「替えの効かない男」の一撃が象徴する柏の現在地

 ほぼ完璧な形で攻撃を続けた柏レイソルだった。しかし、最終局面でのパス精度が落ちることがあり、パスの出し手と受け手の意図がズレる場面も目立って、なかなか決定機がつくれなかった。公式記録によれば、あれだけボールを保持したにも関わらず柏のシュートはわずか3本にとどまった。

 しかし、それでも35分に小泉佳穂のスルーパスに合わせてオフサイドぎりぎりのところから抜け出した垣田裕暉がGKとの1対1を制して先制点を決めると、4分後にも浮足立ったジェフユナイテッド千葉の守備陣の隙をついて、左サイドから中央→中と素早くつなぎ、最後は垣田がさばいたパスを小泉が決めて、前半のうちに2ゴールを決めた。

 前半のアディショナルタイムにCKからの混戦の中で1点を返されたものの、前半の柏は素晴らしいサッカーを繰り広げた。

 そして、後半に入ると2点をリードされた千葉が勇気を持って戦って何度かカウンターから決定機をつくったものの、カウンターの応酬の中から柏も決定機をつくっていく。

 60分に、リカルド・ロドリゲス監督は垣田に替えて細谷真大を投入。すると、75分にゴール前で中川敦瑛のパスを受けた細谷がターンして、そのまま強烈なシュートを突き刺し、さらに終了間際の89分には杉岡大暉のFKがクロスバーを直撃したところにキャプテンの古賀太陽が飛びこんで4点目を奪って柏が快勝した。

 どのポジションでも複数の選手がプレーできるようになった柏だが、3バックのセンターの古賀は替えの効かない選手だ。その古賀が、地域リーグラウンド最後の得点を決めたことも、何かを象徴しているような気もする。

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