■アルゼンチン代表のスポンサーが誕生した村
さて、せっかく“出土”したのだからと思って、今回、この懐かしい本をもう一度、読んでみました。読後感は、やはり、子どもの時あるいは20歳台の時に読んだのとは違います。なにしろ、著者のハドソンがこの本を書いたのは、現在の僕と同じ70歳台の頃。そして、僕も最近は『蹴球放浪記』という形で、毎週「とおい昔」の記憶を書き連ねる作業をしているわけですから。
そして、大発見がありました。
ハドソンが生まれて、幼少期を過ごしたのはキルメスという所だったのです。「訳者のあとがき」ではキルメス「村」と書いてありますが、今ではキルメスは大きな都市になっています。
首都のブエノスアイレスからラプラタ河南岸沿いにブエノスアイレス州の州都ラプラタに向かうと、まずリアチュエロ川を渡ってアベジャネーダ市に入ります(ラシンやエストゥディアンテスのスタジアムがある)、その先がキルメスです。
アルゼンチン・サッカーのファンなら思い当たるでしょう。長い間、アルゼンチン代表のスポンサーとなっている同国最大のビール会社で、代表チームのユニフォームにも「Quilmes」のロゴを見かけたものです。ドイツ人移民が、キルメス市で創業したのがはじまりだということです。













