Jリーグで初の試みとして行われている百年構想リーグで、J1のEAST(東地区)の上位で争いを続けているのが、鹿島アントラーズとFC東京だ。サッカージャーナリスト後藤健生が取材した両チームの最新試合からは、好調ぶりを示す共通点が見て取れた。
■鹿島らしい試合
FC東京が横浜FMを破って、暫定的に勝点で並んだ翌4月12日、鹿島アントラーズも川崎フロンターレを破って再び3差で首位をキープした。
川崎は前週の浦和レッズ戦に続き、川崎らしいパスをつなぐ能力の高さを発揮。前半は鹿島相手に完全にゲームをコントロールして数多くのチャンスをつくった。しかし、鹿島は持ち前の勝負強さを発揮。全員が体を張った守備で川崎の猛攻をしのぎ切った。「決定機を決定機にさせない」(鬼木達監督)守備力は「さすが」としか言いようがない。
そして、後半にはセットプレーやカウンターを生かして2得点して快勝した。川崎の守備面での甘さを突いた、狙い通りの勝ち筋だったのだろう。
鹿島の2ゴールはパスをつないで相手守備陣を崩し切ったような得点でもなければ、FC東京が見せたような狙い通りのカウンターというものでもなかった。
1点目はPK。川崎のCKの場面で田川亨介が混戦の中からボールを引っかけて、そのまま俊足を生かしてドリブルでハーフライン付近まで持ち上がり、そして、右サイドを駆け上がる濃野公人の前のスペースにパスを送り込む。そして、濃野が強烈なシュートを放ち、川崎のGKスベンド・ブローダーセンが弾いて混戦になったところにMFの三竿健斗が走り込んで、相手のファウルを誘った。
このPKを鈴木優磨が確実に決めて、鹿島は先制に成功した。
けっして、きれいな形での攻撃ではなかったが、ここがチャンスという場面で三竿が反応してペナルティーエリア内に走り込んできたあたりが、勝負どころを見逃さない鹿島らしいところ。








