■交通網の麻痺と異国での足止め「W杯で遭遇した銃撃戦」
さて、中東全域で航空機が運行できなくなって、ドバイやドーハの空港では大勢の乗客が足止めされているようです。
どちらも世界有数のハブ空港ですから、エミレーツ航空やカタール航空を利用してヨーロッパやアフリカ大陸に足を延ばした人たちも大勢空港に閉じ込められているのでしょう。
海外旅行では言葉が通じなかったとしても、すべての交通機関が予定通りに動いてさえいれば普通に旅行をして無事に目的地にたどり着くことができます。
しかし、事故や事件が起こるとそうはいきません。
言葉ができないと飛行機が飛ばない理由も分からなければ、今後どうなっていくか見通しも立たず、途方に暮れることになってしまいます。まあ、ドバイやドーハの空港なら英語は通じますし、それなりのサポートは受けられるでしょうが……。
幸い、僕はこれまで戦争やクーデターに遭遇して足止めされるような経験はしたことがありません(2001年の同時多発テロもすり抜けました)。
経験したのは、1978年にアルゼンチン・ワールドカップ観戦のために南米大陸に入って最初に訪れたペルーで石油値上げを巡るゼネストに遭遇したことくらいです。クスコ市内でデモ隊に向けて銃撃が行われているところに遭遇し、催涙弾の水平撃ちに遭って近くの民家にかくまってもらいました(「蹴球放浪記」第15回「ユングヨの夜」の巻)。









