日本のサッカーは、確実に発展している。Jリーグは、ヨーロッパで活躍する選手を次々に輩出している。だが、世界最高峰にある欧州の5大リーグにはどれほど近づいているのか。サッカージャーナリスト後藤健生は、そのヒントをFC東京と柏レイソルの対戦から見出した。
■プロとして「あってはいけないこと」
セットプレーのときに、無駄な時間を費やすることなく、アップテンポな試合をする……。かつてアンジェ・ポステコグルー監督が指揮してJ1リーグを制覇した時代の横浜F・マリノスがそうだった。
CKを獲得すれば、キッカーが遠くからやって来て、ボールをセットして、サインを出して、おもむろにキックするというのがJリーグのサッカーの常だったが、ポステコグルー監督時代の横浜FMはCKになると、周辺にいる選手の1人がすぐにキックしてゲームをリスタートさせていた。
自分たちもデザインした形での攻撃はできないが、逆に相手チームが守備体系を整える前に攻撃を始めることができるのだ。
サッカーでは、基本的に選手がボールを扱って動かしている場面こそが“見せどころ”のはず。ボールを止めたままで時間を経過させるなど、プロとしてあってはいけないことではないのか?








