■競技力で財力に対抗

 だが、それでも2024-25シーズンには川崎フロンターレが準々決勝ではカタールのアル・サッドを3対2で破り、準決勝でもサウジアラビアのアル・ナスルに勝利して決勝進出を果たしている。

 この大会では、日本勢は川崎と横浜F・マリノスの2チームだけだった。今シーズンは、日本の3クラブが準々決勝に進む可能性があるのだ。地元サウジアラビアのクラブを破って決勝進出を目指してほしい。

 日本のサッカー界が財政力で中東勢に太刀打ちすることは不可能だ。中国でサッカー・クラブに巨額の投資を行っていた不動産デベロッパーが経営難に陥ったため、東アジア全体でも中東の資源大国に対抗できる国はなくなった。

 日本が彼らに対抗するには、競技力で対抗するしかないのだ。

 そして、サウジアラビア勢がヨーロッパや南米諸国のワールドクラスの選手を金に任せて招へいして強化したのに対して、日本のクラブは下部組織(アカデミー)で自ら選手を育成することでサウジアラビアのチームと互角に戦おうとしているのだ。

 サウジアラビアの大会で現地のチームを破って、サウジアラビアが出資した巨額の賞金を獲得できたとすれば、これほど痛快なことはない。「正義は我にあり」である。

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