■日本初のネーミングライツ

 しかし他のスタジアムはそうはいかない。

 収容5万人の「東京スタジアム」は2001年に完成したが、ワールドカップには使用されなかった。完成の翌年、このスタジアムが日本のスタジアムとしては初めて「命名権」を販売し、2003年から「味の素スタジアム」と呼ばれることになった。5年契約で12億円(1年当たり2億4000万円)。所有者の東京都は、このスタジアムの建設費に307億円を投じた。その後、命名権契約は4回更新され、現在に至っている。現在の命名権は、2024年3月1日から2029年2月28日までの5年間で10億5000万円。年間2億1000万円である。

「名前を売る」とは、その期間「スタジアムを売る」ことに等しい。東京都は、100年貸し続けても建設費を回収できない少額でスタジアムを売ってしまっているのである。これを「志が低い」と言わないだろうか。

つづく

 

(4)へ続く
PHOTO GALLERY ■【画像7枚】年間「2021万円」から「16億円」、「なし」まで千差万別!世界と日本のスタジアムの「値段」
  1. 1
  2. 2
  3. 3