■アディダスの土俵
1970年のメキシコ大会から56年、アディダスは「公式球」と「レフェリーウェア」を独占してFIFAとの関係を強め、ワールドカップに限らず1977年の「ワールドユース大会(現在のFIFA U-20ワールドカップ)を皮切りに始まった年代別、女子、フットサル、ビーチサッカー、クラブサッカーなど、あらゆる種別やレベルの世界大会(ワールドカップ)でも公式球とレフェリーウェアを提供してFIFAとの絆を強めてきた。そのうえに、4年間で百数十億円と言われるトップパートナーとなったのである。
史上最多の48チームが参加する今年のワールドカップ。すでに出場権が確定している42チームの使用ユニフォームの予定を見ると、アディダスが13チーム、ナイキが12チーム、プーマが9チーム、その他が8チームとなっている。1974年の「16分の13」のような独占状態ではないが、アディダスは今大会もナンバーワンの地位を守りそうだ。
「FIFAパートナー」のひとつであり、半世紀以上にわたる「公式球」と「レフェリーウェア」のサプライヤーであり、そして以前ほどの占有率はないものの、優勝争いを期待されるチームをナイキと二分する形のアディダス。この会社にとってワールドカップは間違いなく「ホーム」の戦場であり、「自分たちの大会」という意識を持っても不思議はないのだ。















