■急いだのに「まさかの事態」

 再び、ところが…。

 試合が行われる陸上競技場は、真っ白な雪に埋まっていたのである。そこでは、何十人もの人々がせっせと雪かきをしていた。聞くと、除雪が終わってから試合をするという。あんなに慌てて来る必要はなかったのである。

 愛知県では、この日、1月13日を迎えた頃から雪が降り始め、明け方に激しくなって午前11時ごろまで降り続いたという。名古屋市内で15センチもの積雪があった。トヨタスポーツセンターは名古屋の東の丘陵地帯に位置し、積もり方はさらに激しかったに違いない。雪がやんでからチーム関係者、そしてトヨタスポーツセンターの職員、そしてトヨタ自工の選手たちまで総出で除雪作業を始めたのだが、まだほんのわずかしか完了していない。数時間はかかりそうだ。

 今井さんと私はメインスタンド上部のグラウンドを見渡せるティールームでキックオフを待つことにした。上がっていくと、そこには読売クラブの選手たちがいた。

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