■2クラブは「サッカー界の巨人と阪神を目指せ」
大住「FC東京のことも語っておきたい。松橋力蔵監督は、苦労した印象だね。アルビレックス新潟で、このチームはすごいと思わせるサッカーをやっていたから、皆が期待していたと思う。でも、やはりFC東京のサッカーから抜けきれなかった。どうしてなんだろうね」
後藤「浦和レッズとFC東京はクラブの体質を変えないとどうしようもないんじゃないかな。誰が監督になっても、もっとできるはずなのに、という気持ちが最後まで消えないよね」
大住「リカルド・ロドリゲス監督が浦和を率いたときにも、今年の柏レイソルのように劇的な変化を見せることはなかったもんね」
後藤「だから、今年柏を躍進させるまで、リカルド・ロドリゲス監督があんな名将だとは分からなかった。ということは、マチェイ・スコルジャ監督も他のクラブに行けば、もっと手腕を発揮できるかもしれないよ」
大住「FC東京とか浦和って、入場者数ではずっとトップと言っていいクラブなんだよね。この2クラブは、もうちょっとリーグを引っ張るくらいの活躍を見せないといけない。今年はようやくJ1の1試合平均入場者数が2万1000人を超えて、記録を更新できた。野々村芳和チェアマンは世界のトップリーグに伍するようになっていきたいと言っているけど、少なくともその数字を2万5000人くらいまでに引っ張っていかないと、その取っかかりもできないよね」
後藤「リーグ全体を、サッカーをすごく好きというわけでもないという世間一般の人が認識して、興味を持ってくれないといけないわけだよ。そのためには、やはりプロ野球の読売ジャイアンツや阪神タイガースのような存在が必要なんだよ。誰もが知っていて、アンチも含めて誰もが興味を持っているクラブ。そうなり得るのが、この2クラブのはず。おカネがあるんだから、頑張らないと」
つづく
















