■ロングパス成功率1位&最多インターセプト
J2ベスト11の後編はMF部門から。
1人目は大崎航詩(水戸ホーリーホック)だ。本来は左サイドバックだが、森直樹監督の発案でボランチに転向。一気に潜在能力が引き出され、優勝の動力源となった。とりわけ、危機察知能力とカバー範囲の広さは別格。DFを差し置き、J2最多のブロックス数(99)を記録したのもその表れだ。“陰のMVP”と言ってもいい。
2人目は山口蛍(V・ファーレン長崎)だ。日本代表で鳴らした歴戦のツワモノらしく、攻守の両面で格の違いを披露。MFで1位のロングパス成功率(74.1%)を誇り、鋭い対角パスがサイドアタックの呼び水となった。他方、守備力も秀逸。J2最多のインターセプト数(16)を記録した。
続いてはワイド部門にいこう。
右のワイドはルーカス・バルセロス(徳島ヴォルティス)だ。J2屈指のスピードスターで、鋭いラインブレイクから得点とアシストを量産(14得点4アシスト)。アンデルソンとのセット起用が増えた後半戦は手が付けられないほどの活躍だった。
左のワイドは椿直起(ジェフ千葉)だ。千葉が誇る崩しの切り札。1対1の仕掛けは速く、巧みで、面白いようにチャンスをつくり出した。その値打ちは数字(4得点5アシスト)以上で、前線からのプレスに加え、激しいアップダウンを伴う守備のハードワークに達した点も高評価に値するものだった。

















