■出国直前に待っていた「トラップ」

 そして、現地通貨を持ち帰っても、また両替で手数料を取られるわけですから、できれば帰国前に全部使い切ってしまいたいので最後の2、3日は計算しながら買い物をします。また、慣れない現地通貨を使っていると、ついつい札で払ってしまうので、釣りの小銭が財布に溜まってしまいますから、その辺も気を付けなければなりませんでした。

 最後に空港に着いて、残っている現金を使って絵葉書でも買って、ようやく全部使い切って、いよいよ飛行機に搭乗しようと思っていると、最後に「出国税」の窓口があって「現金」を要求されます。それも現地通貨で、です。

「出国税」のことを忘れていたり、金額がいくらかを確かめないでいると、「出国税」の窓口で現地通貨が足りなくなって、慌てて再び両替に走らなければならないなんていうこともありました。

 僕も、韓国でそんな目に遭ったことがあります。

 その頃、ソウルの金浦(キンポ)空港では、すでに航空券と一緒に徴収されるシステムになっていました。ですから、釜山(プサン)から帰国するときも安心しきって現地通貨(ウォン)使い切ってしまっていたのです。

 ところが、釜山の金海(キメ)空港では、まだ現金で支払うシステムだったのです。

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