■エースストライカーが復活
前半目立ったのは、前節のアルビレックス新潟戦でハットトリックを記録したばかりのエースストライカー細谷真大だった。
24分に瀬川祐輔からの縦パスを受けて、岡村の厳しいマークも跳ね返して右サイドから持ち込んだり、30分には左サイドのスペースにうまく入り込んで杉岡大暉からパスを引き出す。
守備力の強い町田の守備陣を相手に、フィジカルの強さを見せつけた細谷だった。
パリ・オリンピック代表として活躍し、将来を嘱望されながら、なかなか得点を決めきれず、今シーズンは先発の座を垣田裕暉に譲ることも多かったが、シーズン終盤になってその才能をようやく発揮できるようになった。
年が変わってからの活躍によっては、来年のワールドカップ代表入りも期待される。
こうした柏の攻撃を迎え撃つ町田もしっかりと守備を固めて戦略的に戦ってきた。
町田は、中2日の強行スケジュールでACLエリートの蔚山戦を控えていたが、フルメンバーを並べてきた。序盤に猛攻を仕掛けたものの得点には至らず、次第に柏がボールを保持するような展開になると、町田はその柏のリズムを断ち切るための策を講じて対抗した。
つまり、FKやCK、スローインといったセットプレ-のときにすぐにリスタートせずに、時間をかけるのだ。










