【2025年J2「J1昇格プレーオフ準決勝」ジェフユナイテッド千葉vsRB大宮アルディージャ「徹底分析」】フクアリの「歓喜」を呼んだ“妙手”…17歳MFら交代選手が躍動の大逆転【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
ジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督の積極采配が大逆転を生んだ  撮影/中地拓也

■0対3の劣勢を覆した小林監督の「妙手」

J1昇格プレーオフ 準決勝 12月7日 13時04分キックオフ 千葉 4ー3 大宮 フクダ電子アリーナ】

 フクアリが、「奇跡」の舞台となった。

 J1昇格プレーオフ準決勝が12月7日に行なわれ、リーグ戦3位のジェフユナイテッド千葉と同6位のRB大宮アルディージャが激突した。舞台は千葉のホーム、フクアリことフクダ電子アリーナである。

 リーグ戦の順位が上位の千葉は、引分けでも決勝へ勝ち上がることができる。ところが、後半開始直後の48分までに3失点目を喫した。

 今シーズンの千葉は、リーグ戦8試合で3得点以上を記録した。5節の愛媛FC戦で後半だけで4得点をあげ、9節の藤枝MYFC戦では前半だけで3得点した。35節の北海道コンサドーレ札幌戦では、後半だけで4ゴールを叩き出した。FC今治を5対0で粉砕した最終節も、後半に3得点をあげている。

 スイッチが入ったら一気に畳みかける攻撃のパワーを、今シーズンの千葉は見せてきた。しかし、プレーオフ準決勝という大一番で、そうした過去の経験がどこまでチームの支えになるのか。記者席から見る千葉は、3失点目を喫した時点では明らかに追い詰められていると映った。

 ところが、ここから一気に4ゴールをブチ込むのである。70分以降の怒涛のゴールラッシュで、J1昇格プレーオフ決勝へのチケットをゲットした。

 そのきっかけとなったのが、小林慶行監督の選手交代だった。60分の驚きの妙手が、戦況を変えていったのだ。

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